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鉄道各社様からの各種ご相談・対応事例

⼤⽇電⼦では鉄道会社様より様々なご相談をお受けし、調査・検討の上、適切な対策をご提案しております。その事例の⼀部をご紹介いたします。

無線・通信に関するご相談事例

オーバーリーチ区間で⾞上局が受信する際、電界強度レベルは⼗分あるのだが、受信⾳声に強い雑⾳が⽣じる。

対策

基地局エリアが複数重なる場合、周波数の微妙なズレや伝達時間差が原因で⾳声歪が発⽣します。経年で周波数の僅かなズレが発⽣すると受信側でビート雑⾳として再⽣されます。
周波数ズレをGPSや⾼安定⽔晶を使って精緻に合わせること、遅延時間を合わせることで解決可能です。

詳しくは、 ⼤⽇電⼦の列⾞無線の特徴(送信周波数同期機能、⾳声位相同期機能)をご参照ください。

補足

無線通信で受信電界値(電波を受信する強度)は⼗分に⾼いが、雑⾳が混ざるという事象があります。
また、通信不良が発⽣するエリアに無線局を増設しても問題が解消できないという事例も多くあります。
通信不良の原因特定には、電界値不⾜なのか、他の要因なのかを切り分けることが必要で、専⾨知識と経験が求められます。
私たちは原因をきちんと特定し、改善可能な設備を構築する⽅法を推奨しています。
調査⽅法や改善⽅法をご提案することができますので、ぜひご相談下さい。また、調査結果によっては設備投資のコストを抑えることが可能です。

既存設備に関するご相談事例

150MHz 列⾞無線更新にあたり、30 年以上運⽤している既設LCX が使えるかどうか判断してほしい。
また、既設LCXを380MHz帯の防護無線でも共⽤したいのだが、使⽤できるか判断してもらいたい。

対策

本事例はLCX(漏洩同軸ケーブル)についてのご相談で、LCX設置当時の設計資料も無く、健全性の判断に困っておられました。そこで、無線設備に関連して伝送路の検討も⾏なっている弊社へご相談されました。

技術資料がほとんどなかったため、対策としては、可否を判断するための試験⽅法と試験機材をご提案しました。
試験の結果、2波の周波数を許容できることが分かり、設備を構築することができました。

補足

無線及び通信設備の更新は数⼗年単位で⾏われるため、前回設備当時のご担当者様が退職されているケースも多々あり「何らかの判断を迫られたときにどうすれば良いかわからず困る」という声を聴きます。
弊社は50年にわたる⾒識で具体的な⽅策をご提案しますので、お気軽にお声かけいただければと思います。

システム設計に関するご相談事例

ケーブルカーの誘導無線⽅式のメーカーが新規製造中⽌となり、保守品も提供されない。
誘導無線に代わる通信システムができないか。

対策

今の通信システムではなく、別の⽅法での通信を検討したいというご相談でした。

ご担当者様と打ち合わせを⾏い、使い⽅や機能を整理し、複数の通信⼿段を検討しました。現地試験の結果から有効性が⾼いものを選定し、システム設計を⾏いました。
システム設計では通信⽅法の選定と、確実に通信ができるように損失など各機器の設計値(無線の出⼒、中継器の有無、伝送路の種類)を計算し、システム運⽤を可能としました。

システム設計に関するご相談事例

路線上の全てのトンネルエリアで、列⾞防護無線の中継ができるようにならないか。

対策

弊社はお客様の「こうしたい」を具体的な⽅法に落とし込むアイデア提案を得意としており、本件も同様にご要望を実現するためのシステム提案を⾏った事例です。

トンネルと地上では電波の伝わり⽅が違うため、トンネルを想定した検討が必要となります。具体的には、電波伝搬の計算と漏洩同軸ケーブル(LCX)を想定したシステム計算を⾏いました。
また、トンネルの出⼊⼝ではトンネル内のLCX経由の電波と地上を伝搬する電波が重なるエリアが⽣まれるため、電波⼲渉の影響も検討し、列⾞防護無線中継システムの構築を実現しました。

システム設計に関するご相談事例

⼤⽇電⼦製の列⾞無線中央装置に、既存の他社製の運⾏管理装置、緊急地震速報装置、⾃動録⾳装置、時刻サーバーを接続して運⽤できないか。

対策

異なるメーカーの機器同⼠を接続したいというご要望でした。
⼀般的にはハードルの⾼いご要望ですが、弊社がもつ異メーカー接続のノウハウを駆使して対応させていただきました。(詳しくは下記「補⾜」をご参照ください)

補足

電気通信の業界では通常、異なるメーカーの機器を接続することは、他社の装置の仕様が分からないためリスクと捉え、要望してもメーカーに断られることも多くあります。
その点、⼤⽇電⼦では異メーカーの機器とセットアップしてきた実績や、異メーカー装置の保守を⾏ってきた経歴があるため、異メーカー接続も積極的にお受けしています。

システム設計に関するご相談事例

既設のアナログ列⾞無線をデジタル列⾞無線に更新するにあたり、⾞両切替⼯事が⼀⻫にできないため、更新期間中は併⽤運転可能にできないか。

対策

通信システムが⼤きく変わる場合、短期間での⼀⻫切替が難しいというケースはよくあります。
本件は、⼀定期間、新旧の無線機器を併⽤しつつ順次切り替えていきたいとのご要望でしたので、機器の更新⼿順や最適な⼯事⽅法についてご提案いたしました。

弊社はアナログからデジタルへの無線⽅式変更の場合や、⼯場での放送設備を切り替える場合の⼯程案を作成した実績があります。また、更新だけではなく、設備縮⼩時などの撤去⼿順についても同様にご提案が可能です。

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